企業×学生交流会企画・運営
概要
実施時期:
①事前研修:令和4年10/31(月)10:00~12:30
②交流会(オンライン):令和4年11/26(土)、12/11(日)13:30~15:30
対象:大阪府消費者教育学生リーダー養成講座及び和歌山大学「消費者市民と社会」受講生、企業等
会場:
①Zoomで実施
②Zoomで実施
Zoomによる交流会開催
昨年度に引き続き、今年度は対面での交流会企画が実施できないことから、交流プログラムの中の企業と学生がテーマについて共に意見交換するワークショップを講座の中に組み込むことにしました。
学生にとっては、消費者教育の両輪の1つである企業とつながっていること、共に考えていくことが重要であることへの理解を促すためです。
意見交換については、Zoomのブレイクアウトルームを活用したグループワークを実施しました。
企業の参加について
企業の方の参加については、今年度の事情をお伝えし、Zoom開催となること、2回開催となること、ブレイクアウトルームを使ったグループワークを行うこと、企業の基調講演はしないことなどを伝え理解を求めました。
その結果、消費者関連専門家会議(ACAP)、日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会(NACS)、日本ヒーブ協議会にご協力をいただき、2回の交流会に多くの企業の方に参加いただくことができました。
リーダー会参加学生
15名;4期生3名、5期生3名、6期生5名
テーマについて
毎年「衣・食・住」のうち1つを1回のテーマとして3回の交流会を実施してきましたが、今年度もそれに倣うこととしました。ただ、昨年度第3回に予定していた「衣と眠り」が、実施直前でコロナ禍により中止になり、今年度改めて、ご協力いただく企業の西川株式会社様に登壇いただけることになったことから、同じテーマで第2回を行うこととしました。第1回は、受講生が企画を担当し、航空関係、観光関係と色々なテーマを検討する中で、最終的にサラヤ株式会社様にご登壇いただくことが決まり、「住」をテーマとすることになりました。
ブレイクアウトルームを使ったグループワークの実施と受講生ファシリテーターの採用
全体ファシリテーターは、第1回を受講生、第2回をリーダー会メンバーが担当しました。
今年度も講座の一環として、グループワークファシリテーターは当日参加した今年度の受講生も担当することとしましたた。理由は、Zoomでのグループワーク体験はまだ珍しく、グループ内でのファシリテーターの仕方を学ぶ機会としても提供したいという思いが強かったためです。
グループ分けについては、参加学生が多いのですが、事前にメールアドレスが不明な学生がいることから事前のグループ分けができず、当日のグループ分けしますが、過去2年間の経験が生きて円滑にグループ分けをすることができました。
Zoomを使った交流会のための事前研修の実施
交流会をZoomで開催すること、Zoomのブレイクアウトルームを使ったグループワークを実施することは、いずれも昨年度と同様の形となりました。
当日の運営を成功させるために、事前研修を実施することにしました。
事前に行ったリーダー会議では、テーマの詳細を検討する一方で、当日の運営や事前の準備について、不安な点について意見交換しました。
中でも、グループワークの進行の仕方については、不安も大きかったため、事前研修では、講師を招き、Zoomの使い方、バーチャルでの参加意識をどう高めるか、グループでの役割などについて講義を受け、具体的な手法を学ぶことにしました。
事前研修のプログラム
講師:大串 恵太(追手門学院大学)
研修内容:
- Zoomを利用したワークショップについて
- ブレイクアウトルームの使い方
- 参加意識を高めるための工夫
- 参加した人への注意事項のアナウンスについて
- 全体ファシリテーターの役割
- グループファシリテータ―の役割と役割の伝え方
- 資料の提示の仕方
- グループで話し合った内容をまとめる手法
- グループ分けの方法
- テーマの設定と伝え方
採用した内容
- 交流会を通して使う資料はGoogleスライドを活用して1ファイルにまとめる
- 参加してきた人に対しての注意事項は、Googleスライドのトップページにまとめ、参加者全員が確認できるよう開始前からファイル共有
- 例年の対面と違い、企業の参加者を学生が知ることが難しいことから、冒頭で企業の参加者紹介を組み込む
- 企業紹介は、時間短縮のためチャットで行う
- 参加していることの意識を高めるために、「参加者チェックイン」の時間を設け、身近なお題を提出し全員にチャットで回答してもらうことで、他の参加者の存在を感じ、参加意識を高めてもらう機会とする
- グループで話し合った内容は、こちらで用意したGoogleスライドに入力してもらい、全体共有の時間のグループ発表資料として使ってもらう
検討した点
- テーマを検討する中で、「応援消費」について意見交換を行った。リーダー会では、賢い消費者を育てるために、「高いから買わない」という価格だけの判断だけでなく、環境問題を頑張っている、人権を大事にしている、困っているから応援するなど、価格に「応援」が含まれている場合もあることから、頑張っている人を応援するための「応援消費」は、今後リーダー会にとって、もう1つのキーワードになるのではないかという議論が深まった。そこで今回、第1回交流会では、「応援消費」についてワークショップを行うことが決まった。
交流会のテーマ
第1回は、
(導入)応援消費をしたことがありますか?
(メインテーマ)ポストコロナとして、ICTの活用によるより良い生活とは?
第2回は、
(導入)良い眠りを得るために何か購入したことがありますか?
(メインテーマ)どうしたら良質の情報を得ることができるか?(消費者側、企業側)
交流会企画の考え方
企業のことをもっと知りたいという受講者からの要望を組み込み、対面時に実施ていたように、企業の基調講演を40分間で実施しました。そのため、交流会の開催時間を30分増やし2時間としました。
また、消費者関連専門家会議(ACAP)、日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会(NACS)、日本ヒーブ協議会から協力を得て多くの企業の方に交流会に参加いただいていることから、企業の簡単な活動紹介を行っていただくこととしましたた。ただ、時間の関係上、Zoom内のチャットの機能を使って、企業紹介を行っていただいた。
- 第1回交流会では、「物を購入する時に気をつけること」
- 第2回交流会では、「睡眠の悩みを聞かせてください」
グループワークでは、以下についてグループで話し合い、ニューノーマル時代の消費行動について企業と学生で意見交換することにしました。
- 導入は、第1回「応援消費をしたことがありますか?」、第2回「良い眠りを得るために何か購入したことがありますか?」
- メインテーマは、第1回「ポストコロナとして、ICTの活用によるより良い生活とは?」、第2回「どうしたら良質の情報を得ることができるか?(消費者側、企業側)」
- 最後に全体共有の時間を設け、グループワークで話された内容について、各グループの代表が発表し共有