企業×学生交流会企画・運営

概要

実施時期:
 ①事前研修:令和3年10/27(水)10:00~12:30
 ②交流会(オンライン):令和3年11/6(土)、11/20(土)13:30~15:00  ③交流会(対面):令和4年1/23(日)(第3回はコロナ禍のため中止)
対象:大阪府消費者教育学生リーダー養成講座及び和歌山大学「消費者市民と社会」受講生、企業等
会場:
 ①さかい新事業創造センター多目的会議室&Zoomで自宅から参加
 ②さかい新事業創造センター多目的会議室&Zoomで自宅から参加
 ③岸和田なみきりホール 4回特別会議室(コロナ禍のため中止)

Zoomによる交流会開催

昨年度に引き続き、今年度は対面での交流会企画が実施できないことから、交流プログラムの中の企業と学生がテーマについて共に意見交換するワークショップを講座の中に組み込むことにしました。
 学生にとっては、消費者教育の両輪の1つである企業とつながっていること、共に考えていくことが重要であることへの理解を促すためです。
 意見交換については、Zoomのブレイクアウトルームを活用したグループワークを実施しました。

企業の参加について

企業の方の参加については、今年度の事情をお伝えし、Zoom開催となること、2回開催となること、ブレイクアウトルームを使ったグループワークを行うこと、企業の基調講演はしないことなどを伝え理解を求めました。
 その結果、消費者関連専門家会議(ACAP)、日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会(NACS)、日本ヒーブ協議会にご協力をいただき、2回の交流会に多くの企業の方に参加いただくことができました。

リーダー会参加学生

6名;1期生2名、3期生1名、4期生2名、5期生1名、6期生1名

テーマについて

毎年「衣・食・住」のうち1つを1回のテーマとして3回の交流会を実施してきましたが、今年度は、リーダー会議で検討した結果、「ICTと住」を1回目のテーマとし、「食品ロスと食に伴うロス」を第2回目のテーマとしました。

ブレイクアウトルームを使ったグループワークの実施と受講生ファシリテーターの採用

全体ファシリテーターは、第1回、第2回ともにリーダー会メンバーが担当しました。
 リーダー会からの強い希望により、グループワークファシリテーターは当日参加した今年度の受講生が担当することとしましたた。理由は、Zoomでのグループワーク体験はまだ珍しく、グループ内でのファシリテーターの仕方を学ぶ機会としても提供したいという思いが強かったためです。
 グループワーク内でのファシリテーターは、例年であればリーダー会メンバーが担当し、事前にグループワークの流れや趣旨説明について打ち合わせを行いグループワークに臨むため、経験に裏打ちされた円滑な運営が実現できていました。しかし、今回は当日初めて担当することを伝えられた受講生が円滑にグループワークを運営できるかが一番の難題であり、次年度の課題となりました。
 また、グループ分けについても、事前にメールアドレスが不明な学生がいることから事前のグループ分けができず、当日のグループ分けの手順が課題となりました。

Zoomを使った交流会のための事前研修の実施

交流会をZoomで開催すること、Zoomのブレイクアウトルームを使ったグループワークを実施することは、いずれも昨年度と同様の形となりました。
当日の運営を成功させるために、事前研修を実施することにしました。
事前に行ったリーダー会議では、テーマの詳細を検討する一方で、当日の運営や事前の準備について、不安な点について意見交換しました。
中でも、グループワークの進行の仕方については、不安も大きかったため、事前研修では、講師を招き、Zoomの使い方、バーチャルでの参加意識をどう高めるか、グループでの役割などについて講義を受け、具体的な手法を学ぶことにしました。

事前研修のプログラム

講師:大串 恵太(追手門学院大学)

研修内容:

  • Zoomを利用したワークショップについて
  • ブレイクアウトルームの使い方
  • 参加意識を高めるための工夫
  • 参加した人への注意事項のアナウンスについて
  • 全体ファシリテーターの役割
  • グループファシリテータ―の役割と役割の伝え方
  • 資料の提示の仕方
  • グループで話し合った内容をまとめる手法
  • グループ分けの方法
  • テーマの設定と伝え方

採用した内容

  • 交流会を通して使う資料はGoogleスライドを活用して1ファイルにまとめる
  • 参加してきた人に対しての注意事項は、Googleスライドのトップページにまとめ、参加者全員が確認できるよう開始前からファイル共有
  • 例年の対面と違い、企業の参加者を学生が知ることが難しいことから、冒頭で企業の参加者紹介を組み込む
  • 企業紹介は、時間短縮のためチャットで行う
  • 参加していることの意識を高めるために、「参加者チェックイン」の時間を設け、身近なお題を提出し全員にチャットで回答してもらうことで、他の参加者の存在を感じ、参加意識を高めてもらう機会とする
  • グループで話し合った内容は、こちらで用意したGoogleスライドに入力してもらい、全体共有の時間のグループ発表資料として使ってもらう

反省点を次に生かす

  • 今年度はZoomでの交流会も2年目となることから、運営は前年度より円滑におこなうことができた。
  • 円滑に実施できた理由の1つとして、グループファシリテータをリーダー会が担当し、事前にテーマやワークショップの進行方法について確認した後に担当することが円滑な運営につながった。
  • 企業紹介をチャットで行ったが、今後さらに検討していきたい。

交流会のテーマ

第1回は、
(導入)コロナ禍において、日々の生活とICTの関わり方はどう変化したか? 
 (メインテーマ)ポストコロナとして、ICTの活用によるより良い生活とは?

第2回は、
(導入)日々の生活の中で、食品ロスや食に伴うロスについて目にしたこと、経験したことについて 
 (メインテーマ)私たちはどのような行動をすればこれらの問題は解決するのか?(システムとして)

交流会企画の考え方

 コロナ禍で、私たちの生活様式が大きく変わり、それらに伴い人々の消費行動にも大きな変化が起きていることを実感しています。その変化がどのようなものであり、どのような影響を社会に与えるのかについて、一人ひとりの消費行動を交換することで、今社会で起きていることを理解し、今後の消費行動の変化について認識を深めることをめざすことにしました。

  

 そこで、グループワークを始める前に、アイスブレイクを兼ねて、参加意識を高めるための「参加者チャックイン」の時間に、以下の質問をして、回答1つをZoom内のチャットに入力してもらい、お互いの身に起こっていることを確認しあうことにしました。


  • 第1回交流会では、「コロナで一番変わった生活は何?」
  • 第2回交流会では、「あなたが見たことがある、または経験したことがある食品ロスについて教えてください。


グループワークでは、以下についてグループで話し合い、ニューノーマル時代の消費行動について企業と学生で意見交換することにしました。


  • 導入は、第1回「コロナ禍において、日々の生活とICTの関わり方はどう変化したか?」、第2回「日々の生活の中で、食品ロスや食に伴うロスについて目にしたこと、経験したことについて」
  • メインテーマは、第1回「ポストコロナとして、ICTの活用によるより良い生活とは?」、第2回「私たちはどのような行動をすればこれらの問題は解決するのか?(システムとして)」
  • 最後に全体共有の時間を設け、グループワークで話された内容について、各グループの代表が発表し共有

対面による第3回交流会の開催の中止について

 交流会を対面で開催したいとの要望は、昨年度からも大きかった。今年10月頃からコロナの感染状況が低く抑えられている状況が続いていた。そこで、2022年1月下旬に以前のように、リーダー認定式を含む第3回交流会を開催することを急遽追加することとした。結果的には、1月に入ってコロナの感染が急拡大し、まん延防止防止等重点措置がとられることになり、直前に中止することになった。

 第3回交流会は、時期的に和歌山大学の科目の受講生が交流会企画と当日の運営を担当してきたことから、今回も同様の対応とすることとした。そこで、12月19日(日)に和歌山大学の授業の最終日に、和歌山大学の授業を受けて一昨年度に第3回交流会企画・運営を担当した経験のあるリーダー会の学生がTAとして参加し、自らの体験を伝え、交流会企画・運営にみずから立候補してほしいと呼びかけた。その結果、4名の学生から参加申出があり、第3回交流会の担当者として協力することが決まった。

  

テーマは「衣」。

  

企画コンセプトは「寝具と眠りに関わる環境を考える」。