高校でのリーフレット配布

概要

 今年度作成した「18歳成年年齢引下げ」リーフレットについて、大阪府立鳳高校から高校3年生全員に配布したいとの依頼があった。「リーダー会を有名にしよう!」の観点から、配布を受けることとした。
 配布時期は、卒業式の前日の2月28日に配布された。リーフレットの配布にあたっては、校長先生から事前に、配布するだけでは生徒に響かないため、説明文のようなものを用意してほしいとの要望が出ていた。
 そこで、リーフレットリーダーである米澤君に、リーフレットに込めた思いを文章にしてもらい、それを配布時に読んでいただくことにした。
 内容についてはそれぞれ読み手の受け止め方で異なるだろうが、製作者としての一番伝えたい思いは、必ず相手に届いてほしいとの思いから、米澤君が提供した文章は、その思いが詰まった文章になった。

配布当日は、直接学生が参加することができたために、先生が文章を読み上げるのではなく、直接思いを伝えることができた。

当日の参加者

  • 長島亘輝(5期生、代表、摂南大学3回生)
  • 米澤悠(5期生、18歳リーフレットリーダー、和歌山大学3回生)

18歳成年年齢引下げリーフレット 配布時に伝えたいメッセージ

 初めまして。「大阪府消費者学生リーダー会ってなんだろう?」、そもそも「誰だろうか?」って思うかもしれませんが、リーダー会というのは「消費者教育の研修を受け大阪府でリーダー認定された大学生で構成する消費者教育・啓発活動をするボランティア団体」です。僕はその団体の一員の和歌山大学の学生です。今回、私たち大阪府消費者教育学生リーダー会が作成した「18歳成年年齢引き下げリーフレット」を鳳高校の皆さんに配布できることを、とてもうれしく思っています。私たちは、このリーフレットを制作するにあたって、自分たちが高校生だった頃の気持ちを思い出し、多くのことを考え、感じながら作成しました。今日は、その中でも特に皆さんに伝えたいことをお話したいと思います。

 鳳高校の皆さんに伝えたいことは2つです。1つ目は今、皆さんは転換期に立っているということです。

 2022年4月から成年年齢が18歳に引き下げられます。このことを聞いてもピンとくる方は少ないかもしれません。しかし、成年年齢引き下げによって、18歳になると親の許可なく携帯電話、家や車までもが買えてしまうと考えると、18歳からできることが多くなることに気づくのではないでしょうか。つまり、18歳から親の許可なく一人で契約するができるようになるということです。そこで注意してほしいことが、新しく契約をできるようになった成年を狙う悪い大人がいることです。未熟で知識のない成年を騙してお金を稼ごうとする業者がいます。リーフレットには具体例として、マルチ商法、定期購入トラブル、少年法改正を載せました。中でも、マルチ商法は、被害者になることも多いのですが、友達を勧誘することで加害者になる可能性のある怖い仕組みです。

 伝えたいことの2つ目がリーフレットの赤字で書いてある「選択するのは自分である」ということです。悪い業者に騙されないように自分が責任を持って選択しないといけません。選択を誤ると何万円もお金をだまし取られる可能性があります。このリーフレットに載っていない問題もまだまだあります。そこで常に自分が責任主体になるということを強く意識してほしいと思います。

最後に、もし少しでもこのような啓発活動に興味を持ってもらえる人がいましたら、大学生になって大阪府消費者学生リーダー会にぜひ入って、私たちと一緒に活動して欲しいと思います!このリーフレットが、少しでも皆さんの心のどこかに響くことを願っています。ありがとうございました。

18歳成年年齢引下げリーフレットリーダー 米澤悠